第36章 伊達 vs 烏
葵
「影山、落ち着いてますね」
菅原さん
「ああ
向こうも多分、不思議に思っているだろうな」ニッ
―――インハイ始まる前………
繋心
「音駒と戦った時
"変人速攻"はどうして止められたと思う?」
レギュラーの人達が集められた
そして、レギュラーでもないのに何故か私も呼ばれた
「ハイ!!」
と日向が手を挙げる
日向
「犬岡が凄かったから!!」
葵
「犬岡って?」
日向
「音駒の7番!!」
ああ、あの子かと納得する
繋心
「うん………まあ うん
それは大前提だけどもな」
影山
「音駒のミドルブロッカーが日向の動きに慣れたから」
繋心
「だな
慣れだ」
葵
「影山、気づいてたの?」
影山
「考えたら分かる」
なんか、うん
バレーに関してはホント頭のキレいいですよね(´ー∀ー`)
繋心
「まあ 音駒に関しては相っっっ当アタマのキレる奴が居たんだと思う
恐らくあのプリン頭のセッターだ」
日向の「研磨か!」という声と
私の「プリン頭じゃない、研磨だ」という声とがカブる
繋心
「正直 あんな早く対策たててくるとは思わなかったが
どんなチームでも遅かれ早かれ"変人速攻"に慣れてある程度付いてくるようになる」
葵
(研磨はかしこいからね)フフン
繋心
「お前らの速攻は相当強力な武器だけど無敵ってワケじゃない
重要なのは――「……使いどころ………」だな」
影山が答える
葵
「………なにさ。」
繋心が何故か見てくる
繋心
「お前からは何かないか?」
葵
「は?ちょっと、そういうのは繋心の仕事って前にも行ったじゃん」
繋心
「いいじゃねえかよ、1つの意見として」
葵
「あー、なんで呼ばれたか分かったわ
………初めてあたるチームなら変人速攻を使った後、絶対日向をマークするようになると思う
だけど、試合をしたことある所は何かしら対策を立てる
もし後者になったら、使いどころ次第で勝敗は決まる………と思う」
繋心
「なんだかんだで言うんじゃねーか」
葵
「繋心が言えって言ったんだろっ!」