第3章 練習、練習、練習
日向はあれからずっと、休み時間を削ってまで練習している
火曜、水曜、木曜……
日時は流れ、3対3が明日という日まで迫った
放課後、私は帰る途中広場で練習している影山と日向を見つけた
葵
(ちょっと見ていこっと☆)
近づいていくと
ーーーーーヒュッーーーーー
葵
「!!!」
バレーボールがこっちに向って飛んできた!
咄嗟に手を………
振りかざす!!
バシィッと音を立てて飛んでいくバリボー
葵
(ふっ 我ながら良い反射反応だわ)
ーーーーーバシッーーーーー
葵
「え?」
返したレシーブが飛んでった方を見る
てんてんてんっと地面を跳ねるボール
その側には、下を向いたまま黙りこくっている影山君
葵
(うわぁぁ…… まさか、ここまでコントロールがいいとは!って、違う違う!!!
ヤバイじゃん!これ)
影山
「おい、コラ ボゲェ」
葵
(あ、やばい。生きて帰れないかも)