第13章 エースの復活
翌日
あれから旭さんとは話をしていない
日向と影山が「エースを見に行くから一緒にどうだ?」と誘ってくれたが……
結構先輩相手にキツく言いすぎてしまって、行きづらい
葵
「はぁ………」ガタッ
席を立ち、体育館に向かう
葵
(バレーして気を紛らわそうっと)
しばらくして―
武田先生が入ってきた
武田先生
「皆 今年もやるんだよね!?
GW合宿!!」
葵
(合宿かあ………(キラキラ)
武田先生
「GW最終日
練習試合組めました!!」
田中さん
「たっ頼もしいな武ちゃん!!
どうしたっ」
菅原さん
「あっ 相手は……!?」
武田先生
「東京の古豪
『音駒高校』」
葵
「え!?ウソ
音駒!!!??」
驚いてつい大きい声を出す
皆が私を見る
田中さん
「どうしたっ!?イキナリ」
菅原さん
「津田、音駒高校知ってるの?」
葵
「はい。僕、東京からこの春越してきたんで………」
田中さん
(シティボーイ!!)
葵
「あの、こことは因縁の関係だったみたいですけど、しばらく練習試合してなかったですよね?
練習試合が組めたってことは………
もしかして、猫又監督復帰なさったんですか?」
武田先生
「うん」
葵
(猫又監督が……!!
今年の代の人、いいなぁ!!
早く試合したい!)
月島
「ちょっと、横でニヤニヤしないでくれない?
気持ち悪い」
葵
「なっ!
人の顔ジロジロ見るなんて、そっちこそ気持ち悪いんじゃない?」
月島
「1人でニヤニヤしてるほうが気持ち悪いでしょ」
葵
「人の顔ジロジロ見るのは失礼でしょ」
言い合っていたら、大地さんに睨まれた
けど、話聞いていなかったから、もうなにかわからなかった