第11章 出現!!大王様
「津田」
私を呼ぶ天使の声
この声は、清水様!!!
清水
「帰る時間」
葵
「あっ!はいっ」
及川
「え〜、マネちゃん、帰るの?」
清水
「…………」
無視っ!!
ナイス!清水様!!
2人、体育館の横を通る
その時、あることに気づいた
葵
(やばっ!大王様に口止めするの忘れた!!)
どうしようどうしようと清水様の後ろで1人、アセアセしていたら、
清水
「津田って、もしかして
違ってたら、ごめんね
もしかしたら、女の子?」
葵
(………………え?
なっ、な、なんですとぉぉぉぉおお!?)
「えっ、あっ、えーと
そのー………」
あからさまに挙動不審となる
清水
「そうなの?」
清水様がこちらを振り返って私を見る
意を決して
葵
「お願いしますっ!!!
このことは、このことだけはっ……
みんなには黙っててもらえませんかっ」
腰を90度に曲げお願いする
清水
「言わないから、頭あげて」
葵
「……さっきの話、聞いていたんですか?」
清水
「探していたら、たまたま聞こえてきて」
葵
「そうですか(ニコッ」
清水
「珍しいね、笑うの」
葵
「え!?あ、そう……ですかね」
清水
「うん
なんか、新鮮」
清水様がクスッと笑う
天使!!!
女神だ!!!!
私、もう、死んでもいいっ!!←