第3章 1日目
「んー、わかんない」
「「……はあ?」」
2匹コーラス。よっぽど驚いたのだろう。
「えっ?だ、だって私の場合は妖力が高いからでしょう?かぐやの場合は能力が高いからでしょう?だって、神界にまで行けるんだもん。タマも何かあるんじゃないの?」
そう、問題はそこなのだ。
先程も言ったように、この2匹に比べるとあたしの力はかなり劣る。
「本当になんもないの。あえて言うなら器用なだけで…。先生にいきなり『1組行け』って言われたから50年前から来てるけど…」
「……それじゃない?」
ずっと黙っていたかぐやが、口を開いた。