第3章 1日目
「……そうだね、今日は入学式だもんね。新入生来るの当たり前だよね~」
と、嫌みっぽく鉄華。
「それを言うなら、転入生じゃないの?」
と、かぐや。
「……あっ、そうだった。間違えちった。あはははは」
「そんな笑ってる場合じゃないでしょ。未だに転入生と新入生間違えるの、タマだけだよ?」(鉄)
「しゅ~ん……」
オノマトペを使い、しょげる。
かぐやがフォローに入った。
「まっ、まぁ、ね?急がないと遅刻しちゃうから……」
「えっ、もうそんな時間?」
「え、うそぉ。だってあたしらが出たの30分ぐらいだから、まだまだ間に合う……」
「細かいところは良いんだよ。さっさと行こー」
と、かぐやがサッサカ行ってしまう。
「えぇ、うそぉ待って~」
あたしが追いかける。
「置いてくの?ひどくない?」
と凄いスピードで鉄華が追いかける。
(……こんなにいつも通りなんだから、日記に書かれたことなんてきっと起きないね♪)