第3章 1日目
今日は動物妖怪学校の入学式だ。
ちなみに、あたし、タマと仲良しのかぐや、鉄華はこの学校の7年生。
─ここで、あれ?思ってたのと違う?と思った人もいるだろう。そう、これから出てくるのは全て妖怪なのだ。
「タマちゃん、何ブツブツ言ってんの?コワイよ」
と、わざとらしく引いた表情を作るかぐや。
「え~?言葉にしたつもりはないんだけど…。聞こえてた?」
「もう丸聞こえだよ。私達の学校がなんだって?」
と、聞こえたはずなのに、もう一度聞こうとする鉄華。
あたしは、面倒くさいので話を変えることにした。
「それよりもさぁ~」
(あっ、スルーしたな)
「今日は新入生が来るんだって~。どんなコか楽しみじゃな~い?」