【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第48章 *もう会えない……【虹村修造】*
「おー、入るぞ…っ」
「ンン…!」
〝オレの側に居てくれてありがとう〟
そしてが達し、膜を被せたオレは言葉にならない感謝の気持ちを込めて彼女のナカに身を沈めた。
快感ではなく悲しみで顔が歪むのを抑えながら動き、との最後の時間を過ごす。
「オメー…っ、今どんな気持ちだ…?」
「幸せですっ……」
「っ……そうか……」
「先輩っ…?」
「わり……聞くんじゃなかった…っ、何やってんだ、オレはっ……」
オレ……最初は「幸せ」って言葉を聞きたくて問いかけた。
返す事は出来ないけど、自分もその感情に満たされて終わりたかったから。
でも実際に耳にしたら、それとは全く違う思いに包まれてしまった。
「っ……」
胸が引き裂かれるような苦しさを感じて……ジワジワと溜まる涙のせいでの顔が全く見えなくなる。
顔を背けて唇を噛み締めるオレは、こいつに見つめられるのが堪えられなくなるくらい申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「どうして……泣くんですか…?」
「しゃ……べんなっ……」
「先輩……」
「呼ぶんじゃねぇよシメんぞ…っ」
「でも先輩……」
「だからっ……呼ぶなっつってんだろ…!」
動きもピタリと止まって、弱々しい姿を晒すだけのオレ。
自分が渡米すると決まった時真っ先にを思い浮かべたけど、あの時は「泣くのはだ」と思ってた。
まだ言ったわけじゃないし、これからこいつは泣いてしまうかもしれない。
でもまさか自分から涙が流れるなんて思ってなかった。
それ程オレはこいつが好きで堪らないんだなと……痛いほど思い知らされる涙だった。