【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第48章 *もう会えない……【虹村修造】*
虹村side
「先輩…?」
「……あ?どうした」
「最近よく考え事してますね。何かあったんですか…?」
「……いや、そろそろオレは卒業だからお前とはなかなか会えなくなんだろうなーってな」
「私が会いに行きます」
「バカ、それならオレが行くわ」
オレの部屋で2人きり。
さっき事が終わったばかりで、オレは上半身裸で横になってる。
勿論隣りにはこいつが。
今自分は「お前になかなか会えなくなる」って言ったけど……本当は〝なかなか〟では済ませられない事態になっていた。
「じゃあ待ってます」
「おー。他によそ見すんじゃねぇぞ」
「しませんよ。何言ってるんですかっ」
「だろうな、オメーはオレしか見てねぇし。だから心配はしてねぇわ」
「ていうか先輩にこそ言ってやりたいくらいです」
「しねーよ。オレは……」
その事態とは……居なくなるんだ、オレが。
この土地から。日本から。
病気の親父がアメリカで治療する事になって一足先に飛んだけど、オレは帝光を卒業したら行く手筈なってる。
親父についてはこいつにも伝えてあった。
……けど自分の事はまだ言えていない。
泣くだろうなとか考えると……言えねぇんだ、どうしても……。