【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第47章 *切ない試練【黄瀬涼太】*
「綺麗っス……前よりずっと……」
「そんな事ないよ、変わらない……」
「いや……変わるっスよ……」
「んっ、ふぁ…っ」
一糸纏わぬ姿になったっち。
当然オレも。
まだ子供だったあの頃に比べたら桁違いに色気が増している。
別人を見ているような感覚に陥ってしまうくらいに。
けど存在するのはっちで他の人じゃない。
彼女を確かめるように、オレは滑る肌に何度も触れていった。
「胸そんなに弱かったっけ…?もう立ってるっスよ……」
「っはぁ……もう…っはぁ……何年もシてないっ、から……かもっ……」
「もしかして最後はオレのままっスか…?」
「うんっ……」
これ……本当に嬉しかった。
オレを好きでいてくれてても、苦しさから逃れるために違う男と関係を持っていたかもしれないって思ってたから。
オレとの思い出を大事に取っといてくれていたなんて……嬉し過ぎてつい目頭が熱くなってしまう。
「ちょ、やだ……何で泣いてるの……」
「嬉しくて…っ、オレも……っちが最後だったからっ……」
「え……本当…?」
「ホントっスよ…!他なんて興味なかったし……」
「ふふっ、なら一緒だね……」
あぁ……それ、その顔。
オレの好きな顔の1つだ。
静かに微笑んでくれるその表情にどれだけ癒されたことか。
「また見れた……」
「えっ…?」
「何でもないっス。ただの独り言……」