【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第46章 *主将、鼻血を出す【笠松幸男】*
笠松side
「せんぱーい!っちが待ってるっスよ!」
「うるせぇさっさと片付けろ!!」
笠松幸男、実は彼女がいます。
黄瀬と同学年、年下の彼女が。
黄瀬がを練習に連れて来たのが出会いで、そこからほぼ毎日来てた。
最初の頃は黄瀬がを好きなんだと思ってたオレ。
仲良かったし、休憩でよく話していたから。
ったく……真面目にやる気あんのかあいつは。
って睨み効かせてたけど、2人が話してた内容は全てオレの事だった。
黄瀬はの事を友達としか思ってなくて……
は……オレ目当てだったんだ。
『あっ、あの…!』
『うっ…!』
(あの女じゃねぇか…!)
『良かったら……れ、連絡下さいっ!』
『はっ…?!え、あ……』
『失礼しました…!』
ある日突然紙切れ渡されて……そこで初めて名前を知ったんだ。
メアド、番号と一緒に書かれてたから。
こんなの渡されても困るぜ…!!
なんて慌てて、家に帰ってからずっと紙を眺めてた。
ろくに面識のない女に送るのか否かをひたすら考えながら。
けどその日は無理で……
結局送れたのは、オレが紙を渡されてから1ヶ月経った後だった。