【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第45章 *夢【紫原敦】*
「あの……」
「オレ退かないよ〜」
「えっ……ど、どうして…?」
「ちん……やっぱオレあれだけじゃ満足出来ない」
「あれ…?」
「だから……い〜い…?」
会話が噛み合ってない。
詳しく言えないから質問には答えられない。
でもちんは、自分が押し倒されてるっていう事実だけで「い〜い?」の意味を理解してくれた。
オレが頬に唇を触れさせても嫌がらないし、耳朶に軽く歯を立てても抵抗しない。
それは「いいよ」って言ってるのと同じだから、オレの唇は首筋に移動してこのまま止まる事なく実行される。
「んっ…!でも……恥ずかしい…っ」
「そ〜なの〜?」
「だってこうなるとは思ってなかったから……」
「オレも……本当はシなくていいって思ってたし」
「ならどうして……」
「ちんさ〜……可愛いんだよね〜」
「かっ、可愛い…?」
「こんなに真っ赤にされたら……疼くよ、オレでも」
自分がちんに手を回したのは、結局はシたかったって事なんだろう。
身体は正直だからちんを求めたんだ。
それに夢でしか相手に出来なかった人が手の届く場所にいたら……確かめたくなる。感じてほしくなる。
〝あの時〟みたいに全身でオレを受け止めて欲しい。
そう思った。