【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第45章 *夢【紫原敦】*
という緩い告白をし終えたオレ。
フラれても仕方ないやって思ってたけどやっぱり付き合えて嬉しい。
それでテンション上がっちゃって……帰りに早速ちんの家にお邪魔した。
昨日冷やしたプリンがあるらしくて。
これは食べないわけにはいかない。
「どう?そのプリン!」
「美味しいよ〜。結構なめらかだね〜」
「そうなの!めっちゃ研究したんだ!」
へ〜、凄いね〜なんて呑気に返答してパクパク食べるオレ。
お菓子作るの好きなのかな〜って思った。
けど1個食べ終わっておかわりをお願いした時……ちんはプリンを差し出しながらオレの為に頑張ったんだと言ってくれた。
本当は料理とか苦手でこのプリンも失敗ばかり。
でもどうしてもオレに手作りのものを食べてほしくて、寝ないで作った時もあった。
そしていつかお菓子を渡して、オレが「美味い」って言ったら告白しよう……そう教えてくれた。
お菓子好きなオレと付き合うなら、それなりにお菓子作りが上手じゃないとって勝手に決め込んでたらしい。
「別にそこまで求めてないよ〜」
「でも自分が作ったものを好きな人に美味しいって言われたら嬉しいもん」
「ちなみにさぁ、これどれくらい掛かったの〜?」
「……1週間ちょっと」
「毎日〜?」
「う、うん……」
「そっかぁ〜。ありがとちん、オレ嬉しいよ〜」