【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第44章 *沢山のありがとう【黄瀬涼太】*
「怖くないんスか…?」
「黄瀬くんなら大丈夫……」
「ホントっスか…?無理はダメっスよ?」
「うん……だって黄瀬くんはあの人達とは違うから……」
そう言って柔らかく微笑んでくれるっち。
心安らぐようなその笑みに思わず魅入ってしまう。
でも本当にいいのか……オレはっちの身体を抱きしめて、震えがないかどうか確かめてみた。
結果は大丈夫、震えてない。
ていうかこっちの胸に頬を寄せてくれる。
「嘘じゃないみたいっスね」
「うん……」
「じゃあ……いいっスか…?運んでも」
「え……運ぶって、きゃっ…!」
「勿論っちを」
小ちゃな彼女は簡単に抱っこ出来る。
両手で顔を隠してる所とか本当に愛おしい。
やる事一々可愛いとか……いつかっちにキュン死にさせられそうだ。
「っちの匂いでいっぱいっスわ、このベッド」
「へ、変な匂いする…?自分じゃ分からないから……」
「良い匂いっスよ。オレ好きっス」
「良かった……」
「けど……っちを抱きしめたらもっと良い匂いがするんスよ……」