【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第42章 *オレとお前【青峰大輝】2*
青峰side
オレ達が別れたのは高1年の夏前。
なるべく関わらないようにして来たけど、たまにワザと教室の前を通って様子を見てたりしてた。
けど……は心から笑ってなくて、いつも作り笑い。
いつまで経っても〝笑って欲しい〟ってオレの願いは叶わないまま。
新しく男を作ったって噂も聞かないし、まさかオレを引きずってるのか?と考えたりもしたけど……それはないなと結論付ける。
何故ならこっちから一方的に別れを切り出して、おまけにヤったんだから。
こんな酷い奴の事、まだ好きでいるわけがない。
「青峰さん、お弁当です」
「……あ?」
「あっ!スイマセンスイマセン!」
「飯か……」
あの日からオレの飯は良が持って来るようになった。
……正確には持って来させてるのだが。
別に味は悪くないし、見た目もいい。
でも……やっぱあいつの飯の方が良かったなと思う。
「野菜も食べなきゃダメだよ…?」って、ミートボールの中にピーマン入ってたりして「は?」とか思ったりしたけど、どれもこれも美味かった。
それももうなくなって……オレ自身もっと暗闇に落ちて行くような感じを日々味わう。
このまま這い上がれないんじゃないかと思うくらいに。