【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第41章 *オレとお前【青峰大輝】*
*おまけ*さんside
あれからどれだけ月日が流れても……
私の心は空っぽのまま。
今でも昔の事を思い出しては泣いて……
「別れろ」って言われた日の事を思い出しては泣いて過ごしてきた。
学校で姿を見かけるだけで辛い。
声が聞こえるだけで辛い。
大輝が側に居てくれなきゃ……この泣き腫らした目は治らないよ。
ねぇ……治して……。
もう泣かなくていいように側に居てよ……。
私はどんな大輝でも好きなんだよ…?
冷たくなったっていい。
相手にされなくたっていい。
それでも隣に居れただけで良かった。
手なんか繋がなくていいから……
抱きたい時に抱けばいいから……
もう一度側に居させて……。
……なんて、言えるわけがない。
もう……大輝が遥か遠い存在に思えるから。
廊下ですれ違うと……今までの事が何もなかったかのように感じる。
しつこい女は嫌われるし……何より一度は飲んだ話だから……
やり直そうとか
好きとか……言えない。
いつになったら私は前を向ける…?
大輝はもう先を歩いてるの…?
ねぇ……私口に出して言わないから……
心の中では言わせて…?
大輝……。
お願い……私を置いて先に行かないで……。
*終わり*