【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第39章 *何が足りない?【高尾和成】*
高尾side
「なあ真ちゃん……ちゃんの事、好き?」
居残り練後。
「しーんちゃん!大事な話があんだけどっ!あ、聞かれたくねぇから場所はオレが指定すんな?」
って言って連れ込んだ路地裏。
真ちゃんと向かい合うオレの背中には包丁が隠されてる。
「いきなり何なのだよ」
「お前ツンデレだから心配してんだぜー?ちゃんとちゃんを大事にしてっかなーってな!」
「そんな事の為にわざわざ路地裏を選んだというのか?」
〝そんな事〟
そんな事ってどういう事だよ。と聞きたい。
オレからちゃんを奪っといてその適当さ。
腹が立って吐き気までする。
「恥ずかしいっしょー…?こういう話すんのってさ……」
「迷惑なのだよ」
「オレはさ……マジなんだよ。あいつの事」
「だからなんなのだよ。まさか……別れろなどとくだらない事を言うんじゃないだろうな」
「ちょ、なーに言ってんだよ真ちゃん!当然別れてもらうに決まってるっしょ?」
「何…………っ!!」
「消えろよ、真ちゃん」