【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第34章 *ねーちゃん【高尾和成】*
「ちょ!ねーちゃん何だよその格好!」
「ん?」
高尾家の洗面所で大声を出した高尾和成。
目の前にはタオル1枚で髪を乾かしている姉の姿が。
外は雨。
傘を持って学校に行かなかった姉のは、びしょ濡れになった身体をお風呂で温めた後だ。
「おかえりー」
「おかえりじゃないっしょ!服着ろよ服!」
「だって汗かくんだもーん」
高尾も同じく雨に打たれた為、シャワーを浴びようと脱衣所にやって来た。
慌てて来たから姉が居る事に気付かなかったのだ。
がやたら色気を振りまいてて、高尾は正直どこを見ていいのか分からない。
姉なのだからサッと流せばいいのに。
けど高尾は姉の事を姉として見ていなかった。
「そしたらまた入りゃいいっしょ!」
「やだよめんどーだし」
「いいから早く服着ろって!」
「そんな必死にならないでよ、全く……」
高尾の勢いに押されて仕方なく服を着る。
けど着衣したのは何故か高尾の。
「ってそれオレのじゃん!」ってツッコミを入れた高尾に「そこにあったから借りた」と、平然とは答えた。
姉とはいえ高尾よりは小さな体型。
身体のサイズに合ってない服を着たが無防備で……
高尾は益々鼓動を速くした。