【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第30章 *幸せな悩み【氷室辰也】*
*おまけ*
情事後。
氷室はを抱っこしてベッドまで連れて行き、そこで二人並んで横になっていた。
は氷室にくっ付いて離れない。
「今日は沢山くっ付いてくれるね。どうした?」
「くっ付いてれば……赤い顔見られなくて済む事に気が付いたんです…!」
「ああ成る程。でもオレは簡単に顔を上げさせられるんだけどな」
「えっ…!」
「……こっち向いて……」
「っ……嫌です!」
「意地張らないで……可愛い顔見せて欲しい……」
「や……やです!絶対に動きませんっ!」
「困ったな……さっき目の下に睫毛が付いてたから取ってあげたかったんだけど……。目に入ったら痛いからね」
「えっ……ど、どこですか?!」
「ほら、顔上げた」
「あっ…!」
「ダメだよ下向いちゃ。このままオレを見て……」
「みっ、見れませんっ…!」
「なら目を閉じたままでいいよ」
「え…?いいんですか…?」
「ああ。キス顔、見れてるしね」
「え!ちょ…!」
「シッ……」
「……んっ」
の唇に人差し指を当てて黙らせた後、氷室は優しく彼女の唇を包み込んだ。
甘く囁く声。
整った顔立ち。
彼女に触れる優しい手つき……。
喧嘩慣れしてるけど穏やかで
いつも微笑んでくれる。
氷室はこういう人。
だからは大好きなのである……。
*終わり*