【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第25章 *【黄瀬凉太】*
話を布団越しに聞いてみれば……
夢を見てたらしいんス、オレの。
で、勇気を出してオレに抱き付いてたらしいんスわ。
それがクッションに変わっててビックリしたって。
「じゃあその勇気もう一回出して……オレに顔見せて…?」
「む、無理だよ…!」
「夢なら抱きつけたのに?」
「黄瀬くんがどっか行っちゃうような気がして……それで……」
「行かないっスよ。だから出ておいで、っち」
「……っ」
「ほら、オレはここに居るでしょ?」
「うん……」
「よしよし……」
モソモソと布団が動いてやっとっちとご対面。
悲しくなっちゃったんスね、目がうるうるしてる。
だから頭撫でてあげたんスけど……
その目、余計ヤバいっス。
煽られる。
しかもこういう時に限って真っ直ぐ見つめてくるし。
ちょっとこれは……抑えんのキツい。
「そんなに見つめられたらキスしたくなっちゃうっスよ」
「……んと……き、黄瀬くん……」
「ん…?」
「し……て…?」
「……えっ」