【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第24章 *キミで良かった【降旗光樹】*
「じゃあ行ってくるな」
「ごめんね、応援に行けなくて……」
「しょうがないって。練習頑張れよ」
「うん。光くんも試合頑張ってね…!」
「おう!」
そんな幸せから暫く。
WCが始まって次々と勝ち進んだオレ達誠凛は今日準決勝。相手は海常。
行く前にと会ってたってわけ。
会場に来れないってのは前々から聞いてたけど、ちょっとでも顔見たくてさ。
お陰で力湧いた。
……まあオレは出ないだろうけどな。
「降旗君!出番よ!」
「……え?!」
って思ってたのにまさかの指名が…!!
まだ第1Qなのに!
試合に出たいってずっと願ってたけど……緊張して目が回る…!
マークは4番……笠松さん。
オレ身体ガチガチでボール渡しちゃうし……。
けど黒子が自分のデビュー戦の時の話をしてくれたり(鼻血出したらしい)、
ここに来る前会ったあいつの笑った顔を思い出して……やれるだけやってみようって思った。
先輩や火神、黒子と比べたら全然だけど……
点、取れたんだ。オレにも。