【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第24章 *キミで良かった【降旗光樹】*
降旗side
「今日同じ当番だよな、よろしく」
「こちらこそよろしくお願いします」
オレとが出会ったのは誠凛に入学してちょっと経った頃なんだ。
委員会が同じって事しか共通点がなくて、会えるのは貸し出し当番が重なった時だけ。
カントクみたいに強そうな感じは全然ない大人しい子だ。
でも話してると楽しい。
「あーやっと波切れたー……」
「今日は沢山借りて行く人がいたね」
「だなー。お陰で疲れたけど」
「休んでていいよ…?私本戻して来るから」
「いやオレもやるって!重いじゃん」
自分には好きな子がいるのに、何故かこの時間が来るのを楽しみにしてた。
また当番同じだといいなって。
そうじゃなかったら落ち込むし、そうだったら嬉しくなる。
オレ何考えてんだろうなって頭振ったりした時もあったけど……
やっぱり嬉しいモンは嬉しいんだ。
「オレ半分持つから」
「え……それ半分じゃ……」
「いいって。女の子に沢山持たせるわけにはいかないだろ?」
「あ……ありがとう」