【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第21章 *誠凛マネの彼女【花宮真】*
「あ、ごめん……悪い意味じゃなくて……」
「優しいのはお前にだけだぜ…?」
「うん……」
「試合は試合だ。それ以外で危害は加えねぇよ」
「でも木……いや……何でもない……」
木?木吉か?
あいつの話をされんのは気に入らねぇな。
心配してんのか?オレ負けたんだぜ?
いいじゃねぇか勝ったんだからさ。
「お前今木吉って言おうとしただろ」
「ちがっ…!……わない」
「あんな奴の事なんか考えてんじゃねぇよ」
「全身アザだらけだったんだよ…!?私見てられなくて……」
「けどあれがオレのやり方だ。それはお前も分かってんだろ」
「……うん」
「不満があんなら別れてもいいんだぜ?」
「それは…!それは嫌だ……」
「ふはっ!だったらお前も割り切れよ。じゃねぇと両方なんて続かねぇだろ」
「……うん」
「分かったらさっさと頭からあいつを追い出せ。顔上げろ」
「んっ、んん…っ」
「木……」で止めたのはオレがあいつを嫌ってるって知ってるからだろ。
なら「木」すら言ってほしくなかったぜ。
オレと居る時はオレの名前だけ呼んでりゃいい。