【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第21章 *誠凛マネの彼女【花宮真】*
花宮side
「何落ち込んでんだよ」
「だってさぁ……」
何やら暗い顔でオレんちに来たかと思えば……この間やった誠凛との試合の事について話し始めた。
ラフプレーに関してこいつは中学ん時から疑問を抱えてたらしいが、指摘するつもりはなかったってよ。
まあこいつはその誠凛に通ってるからな、実行すんのは多少気まずかったぜ。
多少っても1ミリ程度だけどな。
オレがこいつの為に辞めるとでも思ったか?
んなわけねーだろバァカ。
「ふはっ!言いたい奴には言わせておけばいいんだよ」
「でも……真は結構良い人だって私知ってるから複雑で……」
「……結構?」イラッ
で、何が言いてぇのかって話聞いてたら……こいつ、オレの事を悪く言われて嫌な思いをしたらしい。
火神なんか控え室の椅子蹴り飛ばしたらしいぜ?
オレも好き、誠凛も好きで板挟みにされて辛かったんだとさ。
まあ言うなって言ってあったからな。オレと付き合ってるって事は。
本当の素顔を知らねぇ奴らはオレの事を“良い人”って言ってるが、そうじゃねぇ奴らは嫌ってんだろ。
そんな奴と付き合ってるなんてバラしたら……こいつがしんどくなるだけだからな。
だから秘密にさせてる。