【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第15章 *好かない婚約者【赤司征十郎】*
赤司side
「、今日は僕の自宅で食事の日だ。忘れていないね?」
「はい。分かってます」
この食事会……僕は乗る気ではない。
それは彼女も同じなのは分かっている。
僕とは婚約者だが……決めたのは両家の親だ、僕達ではない。
綺麗な容姿をしていて優しいとは思うよ。
けどいきなり取り付けられては気持ちが着いていかないだろう。
直ぐにでも一緒に暮らしなさいと周りは言っているが、それはどうしても飲めなくてね……まだ別々に暮らしている。
今のは電話での会話だ。
「僕の仕事が終わったら迎えに行こう」
「あの……いいです、1人で行けますから」
「……そうか、わかった」
一応礼儀として申し出てみたが彼女は断る。
いつもそうだ。
だから分かる、も僕と同じで好いていないとね。
それに敬語だろう?
周りからの話を聞けば、はテツヤみたいに普段から敬語というわけではないそうだ。
口に出して言わない彼女がする僕との距離の取り方なんだろう。