【黒子のバスケ】お手をどうぞ、お姫様【裏*18禁】
第10章 *先生【今吉翔一】*
せやからワシを受け入れてくれとっても、好きなのかイマイチわからへんのや。
先生にとってワシはオモチャにすぎんかもしれへん。
けどワシはそれでもええって思っとった。
思っとったけど……あかんな。マジになってほしいわ、ワシに。
「ちゃんと授業聞いてたー?」
「聞いとったで。ノートもばっちりや」
「ん。偉い偉い!」
今な?頭撫でてくれたんや。
ワシのが背は上やのに。
あ、二人きりん時はワシ敬語やないで。
呼ぶのも先生やのーてや。
「ちょい背伸びしてまでやらんでええって」
「翔一くん大きいから。でもご褒美はあげなきゃでしょ?」
「せやったらのキスがええなー」
「もう……いいよ、してあげる」
そんでは今吉くんやなくて翔一くんになる。
ワシ……ホンマにこの時間が好きや。
何も隠さんでええ、を思いっきり感じられるこの時間が……。
でもそう感じてるんは……ワシだけ、なんやろな……。