第5章 2人きり…
スタジオに着くと
すでに凛と羽依音
と唯奈がきていた。
愛梨「おはようございます!」
私はスタッフさん達に挨拶をした。
なんか凛は浮かない顔を
している。
凛「愛梨…あのさ…
ちょっといい?」
愛梨「な、何?」
私は凛とひと気の無い
楽屋に来た。
凛「あのね、昨日…
宏光によりを戻したいって
言ったの。そしたら…」
愛梨「うん。」
凛「前みたいにはなれないって…」
愛梨「え?」
凛「愛梨さ、
宏光の事、好きでしょ?」
ギクッ
愛梨「え!あ、いや…
ゴメン。」
凛「謝るのは私の方なの…
応援してって頼んだ時から
愛梨が宏光の事好きって
分かってた…ゴメン。」
愛梨「でも…なんで?」
凛「それは本人に聞きなさい!
私からは言えない。」
凛「あ、ちゃんと
告白しなきゃダメだよ!
言わないと伝わらない
んだから…今度は私が愛梨を
応援する。」
愛梨「凛…っ…
ありがと…」
そういう凛
の目には薄っすら涙が
浮かんでいた…
凛に背中を押された。