第5章 2人きり…
~藤ヶ谷seid~
愛梨が行ってから
俺と北山二人になった。
………見事に無言。
藤「あのさ…北山って
凛ちゃんとより
戻したの?」
北「は?んなわけねぇだろ。
まぁ、戻したいって言われたけど…」
言われたんだ…
藤「俺さ…愛梨の
事好きなんだよね。」
北「え、うん。それで?」
藤「だから、一番側で
支えてあげたいの。」
北「へ、へぇ…そっ、
うまくいくと思うよ!」
うまくいかねぇよ…
藤「いいの?俺がもらっても。」
北「…は?どうゆう意味だよ。」
藤「自分に嘘ついてない?」
北「ウソ…」
藤「素直になれ!」
そう言って、俺も家を出た。
悔しいけど北山にしか
愛梨を笑顔にさせる事は
出来ない。
バイバイ…俺の恋心。
~北山seid~
藤ヶ谷が家を出て一人…
なんだったんだ…藤ヶ谷と愛梨は
両想いなんじゃ無いのか?
素直になれって…
そう言う藤ヶ谷は
すごく悲しそうな目をしていた。
本当の気持ち
…俺は愛梨が好き。
たとえ振られようが
言わなきゃ伝わらない。
なんか藤ヶ谷に背中
押された気がした。
よし!告る!
俺はそう決めて家を出た。