第2章 出会い
リビングに入ると…
「おっ、玉おかえり。」
「ん?誰その子?」
ちっちゃいけどカッコイイ人が
私を見てそういった。
玉「あっ、キタミツ。あれ?
みんなは?」
「え?あーまだ仕事。」
玉「じゃあ、今いるミツと宮田に
は説明するね。」
そう玉ちゃんは言って私を見た。
玉ちゃん以外の2人は、
私の前に座って
私を不思議そうに見ている…
すると玉ちゃんが、
玉「この子は瀧上愛梨
ちゃんって言って…ん〜と…」
説明に困ってる。
本当だったら話したくない…
彼氏に浮気されて、仕事もクビに
されたなんて…
でも、黙って玉ちゃんを困らせ
たらダメだと思って
玉ちゃんをみて
コクッと頷き話し始めた。
愛梨「えっ、と、私…
彼氏に…浮気されて、
というか遊ばれてただったんですけど
…別れちゃって。住む家が無くなり…
その翌日、私が担当してた
後輩がちょっと
仕事でミスしちゃって…
連帯責任として、会社をクビになり…
駅で泣いていた私を玉森さんに
助けてもらったんです。」
私が話し終わると、やっぱり2人は
キョトンとしていた…
愛梨「あの、ゴメンなさい。
こんな話ししてしまって…
迷惑でしたよね。」
でも2人の返事は
「ううん!ちょっと、ビックリした
だけ…すごく大変だったね。」
「もう愛梨ちゃんは
1人じゃないよ。住むところないなら
ここに住めば?」
なんで…こんなこと言ってくれるの…
嬉しくて、いつの間にか涙が出てきた。
玉「ね?愛梨ちゃん。
2人が言うとおりここに住めば?
もちろん愛梨ちゃんが良ければ
だけどね?」
そんな、断る理由がない。
迷惑ではないだろうか…
愛梨「でも…」
玉ちゃんは私の心を察したように、
玉「迷惑なんかじゃないからね!」
そう言ってくれた。
ここで、断ったからといって
行く当てなんてない。
だから、
愛梨「じゃあ、
よろしくお願いします。」
そう頭を下げた。
玉ちゃんの他2人もニコッとしていた。
愛梨「あの、お二人の
名前、まだ聞いてませんでした。」