第10章 信じたかった。

北「これって。」

愛梨「あの日、みつは仕事だって
言ったよね。なのに、なんで
まいこさんといるの？」

北「愛梨…ゴメン。
確かに俺、仕事だって嘘ついた。」

愛梨「…」

北「でも、まいこさんとは
なんにもないよ！」

愛梨「嘘だ…じゃあなんで、
抱きしめられてるの…？」

北「あの日、告白されたんだよ。
で、断ったら…行かないでって。」

愛梨「本当…？」

北「うん。」

愛梨「本当にそれだけ？」

北「他になんがあるんだよ。」

愛梨「じゃあ、なんで、
そう言ってくれなかったの！！」

北「言ったら愛梨
絶対、嫌だろ？」

愛梨「うん…でも、嘘は
ついて欲しくなかった。」

北「ゴメン。」


みつはそう言うと、
わたしを抱きしめた。

北「愛梨本当ゴメン。
もう嘘つかないから…
心配させて、不安にさせて
ごめんな。」


そのあと詳しく、みつから話を
聞くと、

まいこさんに、仕事だとダマされたらしい。
それで、告白されて。断ったら
抱きしめられて。
それを週刊誌に撮られたと。


まぁ、普通だったらこれも
言い訳だ！とか…
ウソかもって思うかもしれない。

でもね…みつはそんな事する人じゃないって
分かってるから。