第10章 信じたかった。
愛梨「あ…」
愛梨とばったり会った。
でも、なんか、様子がおかしい。
いつもの笑顔がない…
しばらく黙っていたが…
愛梨「みつ…もう別れよ。」
ボソッとそう言った。
え!?別れよう?
俺の聞き間違いか??
北「え?今なんて…」
もう一度聞くと。
愛梨「だから、もう別れよって!」
は!?
マジで言ってんの?
愛梨はそう言うと
走り去ってしまった。
俺はわけがわからなくて
そのまま立ち尽くしてると。
マ「みっくん…
付き合ってたんだね。」
北「あ、ばれちゃいましたね…」
マ「でももう、彼女じゃないよね!」
北「え?」
マ「だって別れるって。」
北「いや、俺…ちゃんと
理由聞いてないんで。
それより、
あいつ追いかけないと!」
マ「え?なんで?他に好きな人が
出来たのかもしれないじゃん!」
北「ふっ、だったら
あんな別れ方しませんよ。」
マ「え?」
北「あいつ、理由がちゃんとあるなら
落ち着いて相手に伝えるやつなんで。」
マ「っ…」
北「それに、もし他に
好きなやつがいるんなら
俺…奪いに行きますから!」
マ「なんで…そこまでするのよ。」
北「なんで?んー、
そりゃ…あいつのこと
誰より好きですから!」
マ「そっ…」
北「じゃ!俺、行きます!」
そう言って
愛梨を追いかけた。
マ「私じゃ、あの子に敵わないのね。」
別れるなんて、
そんな大事な事
理由も言わず突然言うわけがない。
何か勘違いしてるんだ…