第27章 復帰
麗side
私は結局夜の8時まで病院内を回ってた
キスマイのみんなも明日の仕事のために帰って
病室には私一人
暇だから、寝ちゃおうかなと思ったら
コンコン
誰かがドアをノックした
「はい」
『あの、今日メイクしてもらったマイです』
お昼にメイクしてあげたあの女の子か
「どうぞ、入ってください」
『夜遅くにごめんなさい。どうしてもちゃんとお礼言いたくて』
「そんな、わざわざ!大したことしてあげてないし」
『いや、私ほんとにうれしかったんです!毎日病院生活で、友達もいない、ただ注射されて寝てるだけだった私には思いもしない出来事だったんです!』
マイちゃんは私にそう話してくれた
「ありがとうwそんな風に言ってもらえるとうれしい」
『私、病気になってなかったら歌手になりたかったんです』
「そうなんだw」
『でも、病気になってから歌を歌うこともしんどくなっちゃって諦めたんです。ほんとは諦めたくなかったんです。でも、こんな体になっちゃったからっ・・』
マイちゃんは泣きながら私に話してくれた
「そうだったんだ・・。こっちおいで?」
マイちゃんを近くに呼んで私はマイちゃんを抱きしめた
「辛かったんだね、誰にも言えなかったんだよね?」
マイちゃんは小さくうなずいた
「話してくれてありがとう。私はね、諦める必要なんてないと思うよw」
『えっ・・』
「だってさ、諦めたくないんでしょ?だったら、諦めなくていい!」
『でも、声出なくなっちゃう・・』
「じゃあ、声を楽に出せるときに歌えばいいじゃん?w」
私がそういうとマイちゃんは
『私・・やってみる。叶わないかもしれないけど頑張る!』
「私がファン1号になるからw応援してる!」
『ありがとうございます!じゃあ、私部屋戻りますねw話聞いてくれてありがとうございました!』
そういい病室を出て行った
私、人の役に立てたのかな・・・?