第21章 記憶が消えた
プルルル・・・
『もしもし』
少し声が暗かったが、麗のお母さんだってすぐわかった
「もしもし、玉森です」
麗母「玉森さん・・。あっ、麗の彼氏さん?」
「はい、あの今日はご報告がありましてご連絡させていただきました」
麗母「もしかして、麗になんかあったの?」
「あのですね、麗さんが目を覚ましました」
麗母「えっ!!うそ・・ほんとに?」
「はい、ほんとです」
麗母「よかった・・っ・・」
「それでですね、目は覚ましたんですけど・・」
麗母「・・ん?」
「目は覚ましたんですけど、記憶が消えてしまっているみたいで・・・」
麗母「記憶が消えた・・ってことは、記憶喪失ってこと?」
「はい・・。」
麗母「・・・そう。やっぱりそう簡単には元通りにはいかないか・・。」
さっきの喜んで泣いてた声とは全く違う落ち込んでいる声だった
「俺も、できるかぎりのことはしたいと思ってます。偉そうに聞こえるかもしれませんが麗さんのこと全力で支えます。なので、お母さんは無理しないでください。」
麗母「ありがとう・・。麗が好きになった理由がわかったかもしれない・・」
「えっ・・?」
麗母「いや、なんでもないwじゃあ、麗のことよろしくお願いします。何かあったら連絡してね」
「はい、じゃあ失礼します」
やっぱり、麗のお母さんも落ち込んでた。
俺ができることやってあげなきゃ、俺のせいでこうなったんだから・・・・