第1章 ドS×ドS
「ぁっ、はあぁっ」
アナルビーズよりはるかに太い総吾のそれはそこかしこを刺激してまわる。
総吾は余裕がないのか、最初からガツン、ガツンと俺の中を突く。
俺は前立腺に当たる度にびくびくと痙攣し総吾のモノを締め付ける。
「ああぁっ!んんっ、そ、総吾っ!もっ、イクッ」
限界が近い俺を見て、前立腺を中心に攻め出す。
「イっちまいなぁ」
総吾が、よりいっそう強く奥を突いた時俺は頭が真っ白になり達する。
「んああぁっ!」
疲れ果てた俺はそのまま意識が遠のいていく。
そして、総吾が何か呟いたのを最後に気を失った。
しかし、その時の表情はとても温かく優しかったのを覚えている。
夢の中で総吾は何度も何度も、俺にキスをし頭を優しく撫でる。
朝になり、朝日が差し込む眩しさに目を覚ます。
身なりを見ると身体も綺麗にされており寝間着も着ていた。
総吾がやってくれたのだろうと思うと自然と頬が緩む。
手首には手錠のせいで出来たであろう赤い痣があり、昨日の激しさを物語っていた。
隣を見るとまるで少年のようなあどけない顔の総吾がスヤスヤと眠っている。
最中は、あんなに大人びているのにと昨日の出来事を思い出すと、とたんに恥ずかしくなる俺。
ぶんぶんと頭を振って思い出さないようにする。
「朝から、忙しいやつでさぁ。」
いつの間に起きたのか、総吾は片目だけ瞑りこちらを見ていた。
総吾は、俺の赤く痣のついた手首に手を伸ばし優しく撫でる。
「、すまないでさぁ。痛かったですよねぃ」
申し訳無さそうに、俺の手首を見つめる総吾。
「バーカ、今さら後悔すんな。まぁ、次は俺が総吾を掘る番だから、覚悟しとけよ。」
俺は、にっと笑って総吾の頭をぐしゃぐしゃにする。
「その時は、また俺が形勢逆転してやりまさぁ」
そのやりとりに俺達は笑いあう。
今思うとあの夢、本当に総吾は俺にキスしていたんだと思う。
後から聞いても、総吾は教えてくれなかったけど俺はそれはそれで幸せだった。
だって、気を失うとき総吾はおれに”愛してる“と言ってくれたのだから。
*END*