第7章 言い訳の後は……
しかし律動は止まず、は力の入らない手で必死に高杉に掴まる。
「んふッんふッ、ぅ、んはあッあ゛ッんあッんあッんあッあッあぁあッ」
「は、ックソ、おい、中出すぞ」
「ひッうそッ中は、中はダメぇッ……! や、あ、やぁあああんッ!?」
ドビュッドビュッと熱い精液を奥にかけられが跳ねる。
初めて味わう感覚にビクビクと痙攣し涙を流す様は淫靡でしかない。
「あ、ああッ……あッ……」
「は……あークソ、結構クるな……」
「ふ、う……さいて……中、とか、ホント……」
そもそも部下の男に突っ込む時点で最低だが、その上中出しとはどこまで最低なんだと。
しかし高杉は一切悪びれなく、
「てめえだって似たようなことしてきたんだろうが」
「お、俺は、ちゃんとゴム付けます……」
「ゴム付けりゃ良かったのか?」
「よくありませんッ……んぁあ、」
ズルッとちんこを抜かれ思わず声が出る。クツクツと笑う高杉を睨むが全く堪えて様子はない。
「風呂入るか?」
「……ショックで動けません」
「んなタマじゃねえだろ」
「変な買い被りしないでください」
「ククッ。……まあ、これで」
チュ、と悪戯のように額に口づけられる。
「しばらく女誑かす気にもならねえだろ」
「……別に誑かしてはいません……」
本当に、最低だ。
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「おはようございます、さん」
「あ、おはようございます」
ふわふわとした茶髪が揺れ、柔らかい良い香りがする。隣に座る女性社員に笑いかけ、しかしはそれ以上何とも思わない。
代わりに、
「調子はどうだ」
ポン、と頭に手が置かれ耳元で低音。
顔に熱が集まる。
「……最悪です」
「そりゃ良かった」
頑張れよ、と二、三度頭を軽く叩いて高杉が去る。
……ホント、最悪だ……
はため息をつき、まだワインの香りに酔わされているような感覚を無理矢理振り払ったのだった。
*つづく*