第4章 責任とらせていただきます!
「……何だ、これ……」
窓から光が射し込む爽やかな朝。
ここはどこだ。俺は何故全裸なんだ。
何故床がティッシュまみれなんだ。
そして隣から寝息が聞こえるのは何故だ。
まっまさか一夜の過ちを!? マジか!
そういや昨日は飲み会だったな!
お持ち帰りか、酔った勢いでお持ち帰りしちまったのか俺! ナイス!
しかしこれが合意でなかったらどうしよう。
そして一体俺は誰をお持ち帰りし たのだろう
グラマー美女なお妙さんか!?
それとも小悪魔キュートなお妙さんか!? ドキドキしながら布団を捲る。
と。
「……んん……」
「……え?」
低い呻きには色気があり、悩ましげに眉を寄せたその顔は超イケメン。
あれ、イケメン? ……何で?
「~っ!?」
「んっ……るせーなあ……何だよ、ッい゛でッ」
うっすらと目を開け起き上がる俺の同期をわなわなと見つめるしかない俺。
何でが俺の隣で寝てんだ!?
しかも何でコイツもマッパなんだ!?
しかも何で腰痛めてんだあああ!!
「何だあ、腰いってえ……ここどこだよ、あれ、俺服……つか、え? 近藤……? お前何でここに」
落ち着け、と言いたいがまず俺が落ち着け。 どうしようかと俺が固まっていると、
寝惚けた頭がクリアになり状況を理解し始めたが顔面蒼白になった。
「え……? は? おま、俺、え?」
「とっ……とりあえず落ち着う、きっと何かの間違いだ……!」
「は、はは、そうだよな。確かに昨日、何か店にいたところから全然記憶ねえが、いくら酔ってたって俺とお前がんなこと……」
ガバッと布団を捲りもう一度全てを確認する。
が、互いに全裸で部屋がイカ臭い事実は何も変わったりしなかった。
もしかしなくてもやっちまった。
「すっすまん!!」
「謝んじゃねえよ事実になるだろうがっ! これは何かの間違いだ!!」
「いやでも」
「お、お互い記憶はねえんだ、わかんねえだろ? な?」
認めたくないのは俺も同じだがこれだけ証拠が揃ってるともう嫌でも認めるし か。
「と……とりあえず俺、シャワー浴びてきていいか……ここホテルみたいだし」