第12章 言い訳の後は……(PART2)
『何なら今から電話越しにイかせてやろうか? 俺はまだ会社の駐車場の車の中なんで問題ないが』
「もう俺帰りま゛すッ……い゛づうッ!」
『馬鹿か鍵どうすんだ、俺が帰るまで部屋にいろ。もし勝手に帰りやがったら 嫌がらせするからな』
ガキか……!
『返事は』
「はい゛……」
所詮、逆らえないのだ。
『クク、それでいい。大人しくしてろよ』
あちらから電話を切られ、は深々とため息をついて掛け布団を手繰り寄せ た。 まだ耳が熱い。
ついてけねえ……
高杉の手から逃れる術を考えつつ、はひとまずスポーツドリンクに手を伸ばしたのだった。
*つづく*