第12章 言い訳の後は……(PART2)
「」
「ッ、はい」
帰り際、は上司の高杉に呼び止められ肩を震わせた。何となく予想はつく。
これは、恐らく。
「ロビーで待ってろ」
「……はい……」
数日前、は高杉に抱かれた。無理矢理ではあったが、最終的にも自分 から高杉を求めてしまったので、被害者面ばかりもしていられないのが痛いところである。
はロビーに出て、一瞬このまま逃げてしまおうかと考えた。しかしそれでは後が怖い。何をされるかわからず、やはり従うしかないのかとソファーの上でため息をついた。
しばらくして高杉が姿を現す。
「行くぞ」
「……高杉さんのマンション、ですか?」
「ホテルにするか?」
ニヤァと笑う高杉に顔をひきつらせ「いいです」と返す。
いい玩具を見つけたとでも思われているのだろうか。何故の身体を求めるのかわからない。
女好きの更正とか言ってたけど……
実際どうなんだか、と内心首を傾げながら、は高杉の車に乗り込んだ。
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マンションに着き部屋に入ると、はすぐに寝室に連れていかれた。ベッドに乱暴に投げられ先日の記憶が蘇る。
「た、かすぎさ……」
「脱げ」
「え、」
自分のネクタイをほどきながら言う高杉に一瞬固まる。高杉がニヤリと笑っ た。
「何だ、脱がせて欲しいのか?」
「ッ……の」
ちくしょう、とはスーツの上着を脱ぎネクタイを抜く。そしてワイシャツのボタンを外しにかかったところで、ふと高杉が自分を見つめていることに気がついた。
「早くしろ」
「、う」
たの高圧的な物言いに敵わずボタンを外していく。シャツの袖を腕から抜き、今度はベルトを外した。 そしてズボンと下着を同時に、
「は……」
思わず熱い息が漏れる。 見られている。が自分で服を脱ぎ、裸になるまで全て。 は震えそうな手で脚からズボンと下着を抜き、とうとう身に付けているのは黒の靴下だけとなった。それも脱ごうとしたところで腕を掴まれ、押し倒される。
「高杉さ」
「全裸に靴下だけってエロいな」
「んあ」
変態、と頭の中で思うがちんこを揉まれ鳴いてしまった。
「んん……」
「あれから女、抱いたか?」
「あ……ッ」