第10章 黄と出逢う
そして部活が終わり皆がストレッチをしているとき、ついに黄瀬君が不満をブチまけた
黄「納得いかねーっス‼︎ 何であの人レギュラーなんスか‼︎」
とテツ君の方を指差しながら黄瀬君は言う
青「教育係を指差すなよ;;」
黄「俺とあの人どっちが勝ったと思うスか?」
青「そりゃ、お前じゃん…;;」
『ちょっと、大輝;;; 黄瀬君も、テツ君の前でそんなこと言うの失礼だよ‼︎』
黄「アンタは黙っててほしいっス‼︎」
『……。』
青「おいおい、友香に当たんなよ;;; テツは俺やお前とは真逆。だけど試合では頼りになる奴だ。そのうち分かるよ、アイツの凄さが」
黄「はぁ……?」
納得のいっていない黄瀬君を他所に、真ちゃんがこちらへ歩いてきてこう言った
緑「黒子、黄瀬、友香。監督からの命令なのだよ。明日の2軍の練習試合、2人は同伴だそうだ。友香はマネージャーとして。」
黄「2軍?何でスか?」
緑「保険なのだよ。2軍3軍の試合でも1軍の選手も数人入れるのがうちの伝統だ。」
帝光の唯一絶対の理念“勝つこと”
練習試合でも、もし負けてしまったらテツ君と黄瀬君は2軍降格らしい……
(さっきは選手でもないのにでしゃばり過ぎたかな…? 明日の試合で、黄瀬君がテツ君の凄さを分かってくれたら良いけど……)