第49章 誓い
卒業式後の体育館にて
彼ら〝キセキの世代〟は集まっていた
赤「これからはお互い敵同士だ。次は高校の全国の舞台で会おう」
黄「……いやまあそーっスけど、そんなすぐ殺伐としなくても……」
紫「たまたまバラけただけだしねー」
赤「たまたま? 違うな。バスケ部は星の数ほどあっても、全国の強豪となれば数はそう多くない。志望校がかぶることもあったはずだ。だがあえて同じ学校に行こうとは全員微塵も思わなかったはずだ」
キセキ「「!!」」
赤「今ここではっきり代弁しよう。皆ほぼ同じ気持ちのはずだ。そもそも僕らは〝キセキの世代〟などとひとくくりに呼ばれることを嫌悪している。もし戦えば優劣がつくはずだし、自分より上がいるはずがない。それを証明するために自分以外を淘汰しなければ気がすまない。理屈ではなく本能が」
黄「まー… そーっスよね」
青「だろーよ」
緑「否定する気はないのだよ」