第20章 青の開花
青「だからよ…… 頑張ったら頑張った分だけバスケがつまんなくなってくんだよ……」
『大輝………』
私は今、部活終わりの大輝と2人で帰ってて、あの日私に話せなかった話をしてくれてる
青「ま、バスケなんてとどのつまり遊びだしな‼︎ ノルマこなす程度には頑張って、あとはテキトーに……」
『それはダメだよっ‼︎‼︎』
青「ぶっ」
私は両手で大輝の頬っぺたを挟んだ
『私はプレーしてないから正直大輝の感覚は分かんない。……けど、もしどんなに力が離れてても手加減されたり手を抜かれたりするのは、私は嫌だなあ………』
青「‼︎‼︎」
『それに大輝より強い人なんて、すぐ現れるよ‼︎ てゆうか私が見つける‼︎』
私がそういうと大輝は私の腕を掴んで
青「ッハハ、このやろ‼︎ お前はテツと同じこと言うんだな‼︎‼︎」
『テツ君と??』
青「あぁ。全く同じこと言われた」
『そうなんだ。ま、大輝の悩みは贅沢だしね』
青「っんだと⁉︎俺は真剣に」
『あーぁ、私も男の子に産まれたかったなぁ〜』
青「‼︎‼︎‼︎‼︎」
『そしたら“打倒大輝”で絶対私すっごく頑張るよっ‼︎‼︎』ニコ
青(クソッ/// やっぱコイツ可愛いな///)
そう私が言うと突然大輝に抱きしめられた
『だ、大輝っ⁉︎⁇//////』
青「もし本当にお前が男になって俺の求める好敵手になったとしても、俺はお前は女のままが良い…////」
『‼︎‼︎ フフッ、そっか。ありがと/// じゃぁこのままでいる///』
青「あぁ……////」
あの帰り道以来、少しだけ大輝はプレー中でも笑うようになった
テツ君と大輝を見てると本当に“相棒”っていう言葉が似合う
(うん、2人は最強の“光と影”だね)
そして帝光は盤石の1位で全中出場を決める