第17章 合宿
翌日、朝食を終え部員と私たちは体育館へ向かう
翔君も昨日遊んでもらったせいか、私と一緒に大人しく練習を見ていた
特に大輝のプレイに見とれていて、「僕も大きくなったらバスケするーっ‼︎‼︎‼︎」なんて可愛いこと言ってた
大輝も「おぉー、やれやれ‼︎ バスケはすっげー楽しいぞー‼︎‼︎」なんて頭撫でながら言ってて、微笑ましかった
それからこの合宿最後のゲーム練、3年チームvs2年チームでの試合が行われた
結果は2年チームの勝利で、3年の部員達は複雑そうな顔をしていた
そして合宿最後の夕食も済ませ、私はできなかった部員たちのマッサージやストレッチを行い、やっとの思いでお風呂へ入った
風呂から上がり喉が渇いたので旅館のロビーで飲み物を買って、しばらくソコでまったりしていた
(ふぅ……合宿ももう終わりか……)
私がそんなことを思っていると、ランニングから帰ってきたらしい修ちゃんがロビーへやってきた
『修ちゃん‼︎ こんな遅くまで…お疲れ様です。よかったらこれどうぞ』
と私は自分が飲んでいたポカリを渡した
虹「っ/// お、おぉ、友香か。サンキュ」
(こいつの部屋着姿…か、可愛いな///)
『今日の試合惜しかったですね』
虹「…ほんとにそう思うか…?」
『え…?』
虹「いや何でもねェよ。つかお前仕事しすぎだろ‼︎ 朝昼晩飯作って、ガキのお守り、 部員のマッサージに体調管理…… 疲れてないか?」
と心配そうな顔して私の頭を撫でてくれる修ちゃん
『修ちゃん、ありがとう。大丈夫だよ』ニコ
虹「ん/// あんま無理すんなよ…?」
『はぃ』
(やっぱり修ちゃんは優しいな…///)
赤「……………。」
そんな2人の姿を遠くから彼はずっと見つめていた
その左眼は淡く色が薄くなっていた