第4章 two
いたくて、いたくて.,
私は唇を噛み締めながら
本能的に逃げた。
でも、よく考えて。
私は、私っていう喰種しか知らないんだ。
最近になり、喰種同士で争う奴も増えている。
私のすぐ後ろにいる奴もそう。
そしておもった。
だめなんだ...このままじゃ...
人間を殺すのが嫌いとか、
そんな事を言ってる場合じゃないんだ。
私は..もっと強くなるんだ‼︎‼︎
その瞬間、逃げていた足を止めて相手を睨みつけた。
「喰..を....おし...て」
「あ?何言ってんだ?聞こえねえぞ。」
「喰種を、私に教えて。」
私がするどい目でそう言うと、相手の喰種はニヤッと笑った。
「教えてやるよ。全ッ然わかってねぇみたいだからな、お前みたいなやつ欲しかったんだ。」