第3章 red sickle
―ネイラsaid―
部屋に戻り坊っちゃんはベッドに横になり、休んでいるとノック音と共にセバスチャンが入ってきた
シ「…どうだ」
セ「何度もシミュレーションしても子爵以外に一連の事件に関われる人間はいませんね」
『(この言い方…何か引っ掛かる気がする…)』
シ「調査条件を変えるしかないのか?昨日の事件に子爵は関われない!」
セ「そうですね。子爵邸にいた人間には不可能です」
『(………!…まさか…)』
シ「とりあえず明日は――…セバスチャン…まさか…」
セ「何度も言っているでしょう。私は嘘をつきません、と私は貴方の“力”であり“手足”であり“駒”…全てを決め、選び取るのは自分だと、その為の“力”になれと、“あの日”貴方がそう仰ったのです。私はあくまで“執事”出すぎた意見など申しません。あなたに命ぜられた事だけを忠実に」
シ「あそこに居た人間には不可能なんだな?」
セ「ええ。そうです」
シ「そういうことか…貴様…」
『(本当…底意地の悪い…)…坊っちゃん、貴方の命令ひとつで私達は貴方の“駒”となり、“剣”となります』
セ「さぁ…チェックを、ご主人様」