第3章 red sickle
―セバスチャンsaid―
坊っちゃんとネイラが部屋を出たあとマダムが話始めた
マ「…どうしてあの子達が…あの小さい子が…辛くて冷たいものを背負わなくちゃならないのかしら。とくにネイラは…」
セ「主人はご自分が決められた事は必ず全うされる方。たとえその道のりが長く暗く…冷たいものだとしても…だからこそ私は坊っちゃんのお傍でお仕えすると誓ったのです。それにネイラには私と坊っちゃんが離れないと約束いたしました」
マ「きっと私が止めてもあの子達は止まることはないんでしょうね…あの子達が一番辛かった時に私は傍に居てあげられなかった。セバスチャン、どこの誰とも知れないアンタに頼むのもおかしいけど、どうかあの子達の傍を離れないで頂戴。道をはぐれて独りで迷ってしまうことがないように」
私はマダムの前で跪いた
セ「ええ…必ず、最期までお傍でお護りいたします」
そう言い私は坊っちゃん達の後を追った