第3章 red sickle
もうすっかり夜になり、予想通り嵐になった
シ「ロンドンの人口だけで450万人。シーズンにはもっと人が増える、条件をゆるめただけで容疑者の人数はふくれ上がる」
マ「まだやってるの?」
『マダム・レッド…』
マ「あんまり根つめてもイイことないわよ。息抜きにコレやらない?」
シ「チェスセットか…懐かしいな」
マ「でしょ?シエルが来るから物置から引っ張り出しといたの。さっ休憩休憩!」
どさーっとテーブルの上に積んでいた書類を全て払い落とした
シ「あ…」
マ「グレルはお茶淹れて頂戴!」
私はマダム・レッドが払い落とした書類を全て拾い上げた
その間にグレルさんはお茶を淹れた
グ「夜ですので…ローズヒップのハーブティーをご用意しました」
グレルさんが淹れたハーブティーをマダム・レッドと坊っちゃんが一口口にした瞬間動きが止まった
マ「まずーーーーい!!」
シ「塩…?」
マ「なんでハーブティーがしょっぱいのよ!!あんたそれでも執事なの!?」
グ「これでも執事ですゥゥゥ!!」