第4章 歩道橋の女 〜二宮和也〜
学校の体育の時間。
「なあ!和也!二丁目の歩道橋の女
の話知ってるか?」
和也「歩道橋の話?知らない。」
「歩道橋渡ろうとする奴を見つける
と捕まえて、助けて欲しかったか
ら、その女の言った数と自分の言っ
た数が合えば助けてくれるんだって!」
和也「外れたらどうなるの?」
「外れたら、歩道橋から落っことそ
うとするんだよ。」
和也「ふ〜ん…」
「おい!あんま、信じてないだろ!
こないだクラスの奴が捕まったら
しいけど、運良く数が当たって、
助かったらしい。」
和也「でも、俺、あんま歩道橋通らないし。」
俺はそこまで信じていなかった。