第5章 幸せって?
ジャーファルSIDE
「シン、呼びましたか。」
部屋に入り、シンに聞く。
「ああ。ウィリランデの王子が、お前と話をしたいらしい。この前と同じ、あの部屋に待たせてある。」
「彼が・・・?」
「ああ・・・。お前、何かしたか?」
「いえ・・・。全く記憶にありません。」
でも、心当たりは実は一つある。
セリシアとの関係のことだ。
・・・たった数日でばれたのならば、どういう手を使ったんだ?・
「そうか・・・。まあ、行けばわかるはずだ。お前なら大丈夫だとは思うが、やりすぎないようにな。」
「?何をですか?」
「いや、だからその・・・。暴走するなよ?殺すなよ?」
「暴走って・・・。殺しませんから。」
暴走なんかしませんよ、別に。
殺すだなんて、もうしませんよ・・・。