第5章 幸せって?
セリシアSIDE
「セリシア。」
そろそろ昼休憩かなっていう時間。
デアルが政務室に来た。
ここにデアルが来るなんて、なかなか珍しいことだ。
「行っていいですよ、セリシア。もうすぐお昼ですし。」
「すいません。」
一言あやまって部屋の外に行く。
「会談は終わったんだね?」
「ああ。一応お前にも伝えるべきだと思ったから来た。」
「ここで・・・話せる話?」
「大丈夫だろ。危ないかは気配を探り続けて判断すれば。」
気配を探り続けるって・・・。
探りながら話したり聞いたりするのって正直苦手なんだけどな・・・。
「まあ、話されたのはキユノ王国の現在の様子、この先の俺らとの関係とかそんなもんだよ。」
「ふーん・・・。」