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【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第15章 手紙


セリシアside


「ところでさ、気になったんだけど、その手紙ってどうやって来たの?」

なんとも都合よく思いついたことだけど、我ながらナイスだと思う。
だって普通、手紙だけが早く来るなんて思わなくない?
出発が遅れたなら手紙を届ける人も同じように遅れると思うんだけど。

「ああ、それは運び屋が持ってきたんです。」

「運び屋?」

「魔法使いでしたよ。本人曰くキユノ王国の遣いだと言ってましたが…会いますか?王宮に留めておりますが。」

「いや、いいよ。魔法使いの遣いって言われても、私の知ってる遣いじゃないはずだし。」

両親の治めてた時のキユノ王国にも魔法使いの遣いはいた。
って言っても、魔法を使うのは国を出てからだったしあんまり遣いに出てる時を知らないけど。

「わかりました。…とりあえず、キユノ王国の者が来るのを待たなければならなさそうですね。」

いつくるかな、キユノの人達。
さすがに一ヶ月経てば来るだろうけどさ…。
うーん、キユノ王国は海路は大抵魔法を上手く使ってすぐに移動してたけど、デアルがいないんじゃそれもしないだろうしな…。
…それともう一つ…。
結局のところ、さっき見せたジャーファルの思いつめた顔っていうのは…何だったんだろう?
気になったけど聞くのもはばかれて、結局わからないままだった。
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